２００２年１１月　ダラム・ルーヴェン

2002年11月02日 (土)

　５時ごろ起床。６時過ぎ、自転車で成城学園前駅へ。
　新宿で７時１０分の成田エキスプレスに乗ろうとして南口で切符を入れると、「使えない」と表示。よく考えてみると、昨日小田急トラベルで切符を買うとき、「東京電環」からの切符を買うつもりで「東京→成田」と書いたのだった！もう東京駅へ行く時間はない！焦る気持ちを抑えてじっと考え、結局「新南口」の緑の窓口で切符をキャンセルして買い換えることに。しかし７時半東京発は満席、８時７分新宿発しかないという。「成田にいつ着きますか？」と聞くと、９時半ごろだと言う。ＵＴＳから指定された到着時間は９時。まずい、と思ったが、しかし欠航でヴァージンアトランティックの１２時発に切り替え、時間を遅らせたのは英国航空だから、トラブルが起きても勝てるだろう、と思い直し、８時７分の切符を買う。
　９時過ぎ、無事に成田第一ターミナル（終点）到着。英国航空のカウンターでチケットを書き換え、ヴァージンアトランティックのカウンターにまた並ぶ。
　急いだのでロビーでボンドへの換金ができなかったが、ゲート前にあった銀行でポンドを２万円分買う。
　１２時発ヴァージンアトランティックに乗り込む。中央真ん中の席で、肩身が狭いことおびただしい。ワインを飲んで寝る。
　ロンドン・ヒースローに午後２時着。疲労は濃い。一度も機内で運動していない。
　ヒースローのターンテーブルで荷物を受け取り、ヒースロー・エキスプレスでパディントン駅まで約３０分。雨が降っており、疲労もあるので、宿泊先であるパディントン・コート・ホテルを探すのには苦労する。荷物を引きずり、何とか地図で確認しながらホテルに到着。
　（写真は以下から拝借　http://hotels.uk.bookings.com ）。
　表に出ようとするが、まだ食事には早いと思い、一寝入りすることに。
　２～３時間寝るつもりであったが、起きたのは１１時であった！ホテルのレストランの時間を見ると、１０時まで。仕方なく外出して食事をすることに。まずキオスクで地図と単３バッテリーを買う。駅の周辺をいろいろ回るが、結局いいレストランを探せず、また、入ろうとすると１２時まで、という有様であった。仕方なく、キオスクでサンドイッチを買い、ホテルで食べる。長い一日であった。

2002年11月04日（月）

　イギリス・ダラム市、ホテル「キングスロッジ」。（写真左、http://www.channels.nl/200731b-ja.html から拝借）。ベッカムの奥さんの誘拐未遂事件、ダイアナの執事の暴露話など、この国のゴシップ好きにも呆れたものだ。シャワーを浴び、８時過ぎに朝食。熱く料理したトマトが美味しい。
　９時半過ぎ、下に降りるとロビーでＷ氏が待ってくれていた。Ｗ氏の「紫色」（！）の日産マーチに乗り、東洋学部へ。
　１０時半、ディーンに会い、コーヒーを飲む。その後、１年生の日本語担当のＳ先生に会い、語学研修について相談。
　１１時３０分、東洋学部のミュージアムへ。研究所付置のミュージアムだとたかをくくっていると、大変立派で面白いミュージアムであった。戦国時代の合戦のシミュレーションやコンピュータ・クイズなどがあり、はまり込んでしまった。中国コーナーもなかなか充実している。古代エジプトコーナーもある。１時間や２時間では足りない。
　１３時、Ｗ氏に案内され、川べりの散歩道を散歩する。息を飲むような美しさ。橋や川べりから世界遺産を撮りまくる。カヌーの学生（写真右２）も絵になっている。

　川ぞいのタイ料理「ＮＵＭＪＡI」に入り、カレーの定食を注文。こちらはホット、Ｗ氏はマイルド。その後、インドアマーケットを見、カテドラルへ行く。内部のゴシック様式がすばらしい。天井にも壁にも。その後、売店と本屋を見る。売店のマリアとキリストの絵が気に入り、買う（写真左）。
　東洋学部へ戻り、３時半、今度は３年生担当のＭ先生と話す。その後、セミナーが５時からある、もしよければどうぞ、と言われたが、「ビジネスで来たので」と断り、東洋学部をあとにする。
　再びさっきの道を川べりまで行き、橋を渡り、ダラム城前から町へ。本屋に立ち寄り、Stalinism and Nazism. Dictatorships in Comparison を買う。ハンス・モムゼンが寄稿している。その他に、『ＡＪＰテイラーの生涯』などという面白そうな本もあったが、いかにも重く、やめる。
　川沿いのバーでフィッシュ＆チップスを食べる。あまり客がいなくて、どうも油を暖めなおすところから始めたようだ。衣のパン粉のきめが細かすぎ、衣がパコパコしている感じだ。
　ホテルに帰り、ウィスキーを飲んで寝る。

2002年11月06日（水）
　イギリス・ダラム市、キングスロッジホテル。５時半起床、シャワーを浴びる。６時４５分、チェックアウト。約３００ポンド。７時、朝食を取る。目玉焼き２つ、ポークのウィンナ、熱いトマトとコーヒー。７時２０分、ホテルを出る。涼しいが雨は降っていない。駅まで荷物を引きずり、チケットを買い、７時４０分の列車でニューカッスルに向かう。８時ごろ到着。８時１０分、メトロに乗り、８時４０分ごろニューカッスル空港に到着。
　９時５０分の便でロンドンへ。機内ではチキンのサンドイッチが出る。どうしようかと考えて、結局食べてしまうう。Jung Chang, Wild Swans を読んでいると、隣のイギリス紳士が声をかけてきて「面白いですか？」と。聞いてみると、昔読んだことがあるという。「いまの中国はだいぶ変わっているようですね」などと話しかけてくる。「中国か日本に行ったことはあるか？」と聞くと、取引はあるがまだない、行ってみたい、と。
　１１時過ぎ、ロンドン到着。トランジット。娘たちへのお土産を探す。おいしいスパゲッティが食べたくなり、抑制が効かず、イタリア・レストラン Est Est Est でスパゲッティ・ボロネーゼとビールを注文。
　１４時１０分のブリティッシュ・エアウェイズでベルギーのブリュッセルへ飛ぶ。機内では続けて Wild Swans を読む。またまたサンドイッチが出た。今度はサーモン。いくらなんでももう食べない。
　１６時１０分、ブリュッセル空港に到着。ATM を探してアメックスカードで７０ユーロを引き出す。エスカレーターで地下ホームへ行き、ブリュッセル中央駅に行く列車に乗る。空港と市内を結ぶエキスプレスとは思えないほど大きな、すす汚れた列車であった。乗客に聞いて、ようやく中央駅で降りる。
　小雨の中を、荷物を引きずり、ホテル「ロイヤル・ウィンザー」にたどり着く。今までのホテルが三ツ星だったので、ようやくほっとする。昼に多く食べ過ぎたと反省し、機内から持ってきたサーモンのサンドイッチで夕食とする。ウィスキーを飲んで寝る。

2002年11月07日（木）

　ブリュッセル・ホテル「ロイヤル・ウィンザー」。５時前に目がさめるが、ライトをつけようとするとつかない！昨日、点検のための停電の知らせドア下に入っていたが、「３時から４時」ということだった。手さぐりでトイレへ。あやうく隣のビデに座りそうになる。しかし５つ星ホテルで停電とは。５時から起きていろいろ仕度をする客もあろうに。また寝ると、５時半ごろ室内灯が点灯し、また起きてしまう。仕方なく起きて風呂に入る。
　８時過ぎ、１階のレストランに朝食に行く。トマト、トマトジュース、サラダ、パンにジャムバター。
　１０時４０分のルーヴェン行き列車に乗り、１１時２２分、到着。駅でルーヴェンの簡単な案内を買う。駅前は広い。
　１２時半、成城からの交換留学生 K さんと落ちあう。カテドラル前（写真左）で信州大学の Cさんが合流。３人でレストランに食べに行く。フランス料理「ノートルダム」。フォレーレを注文。レモンをたっぷりかけて食べる。まあまあ。Kさんは海老のにんにく炒め、一つもらうがうまい。Cさんは鮭のグラタン。
　２時半、Fuclty of Letters の D 氏の部屋へ。成城との交換留学の現状と今後について話す。
　４時、Ｄ氏と大学本部の国際交流室の A 女史に面会に。成城からの学生の様子について話を伺う。
　その後、４時半ごろからＤ氏に図書館などを案内してもらう（写真左２，写真中央）。５時、子供を保育園に迎えに行く女性図書館職員が慌ただしく帰っていった。法学部の講堂で講義のふりをしているところをデジカメに撮ってもらう（写真右２）。
　Ｄ氏の車でブリュッセルまで送ってもらう。彼の家もブリュッセルにあるのだと。赤ん坊が生まれたので、安全な車としてシトロエンを買ったと。確かに新車のにおいがする。
　その後、娘たちにお土産を買うので近くを歩いていると、大マーケット広場へ。お土産屋でぬいぐるみのベルギー熊を買い、小便小僧の場所を聞く。１ブロック先。意外と小さい。
　歩き回っているとお腹がすいたので、イタリア料理店 Giannino に入る（写真右は以下から拝借）。
　http://www.cityplug.be/en/Brussels/PQGKCWCD_Italian_Giannino.html
　トマトサラダ、アンティパスティ、ビール、トマトのシーフードスパゲッティを注文。最初にアンティパスティとトマトのサラダが来て余りの量の多さにびっくり。アンティパスティは、小じんまりとしたおつまみ風を予想していたが、ハムと生ハムのてんこ盛りにきゅうりとオニオン付き。さすがにハム全部は食べきれぬ。白ワインを注文。シーフードスパゲッティもやたら量が多い。イタリアでの経験を思い出すべきであった。しかし美味しいのと意地とで結局全部食べてしまう。お腹は一杯どころではない。２８ユーロほど。２ユーロをチップとして置いてくる。
　ホテルに戻り、ＢＢＣニュースを見ていたら、急に眠くなり、ウィスキーの水割りを作ってはいたが、眠くなって寝てしまう。

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