２０１３年３月　台北


2013年3月25日月曜日
　台湾出張の日。６時起床、６時半、車で家を出る。塚戸、千歳台南から高井戸へ。環８は割と混んでいる。しかし７時には高速に乗る。永福まで流れが悪い。レインボーブリッジを通らず、本線を南下、カーナビに頼り、７時半には羽田空港の国際線駐車場に到着。荷物を引きずり、国際線ターミナルへ。周恵民教授とベルント・マーティン教授へのお土産を買う。チェックインし、ゲートに入り、さらに免税店で日本酒や「そば」などを買い込む。
　９時２０分頃１０６番搭乗口から搭乗、ＮＨ１１８５（写真左）。座席番号３０Ｂ。すでに同行諸氏４人が搭乗していた。隣には誰もいない。
　到着予定時間より３０分ぐらい早く台北の松山空港に到着。松山からタクシーで台北駅前の華華大飯店へ。タクシー代２００元、少しチップを払う。
　華華大飯店で解散、各自の部屋へ。自分は２２３（写真左２）。１３時４０分に集合予定。１４時過ぎにＫＵＭ氏とＫＯ氏が到着、１５分ぐらいで準備をしてもらい、その後近くの飯屋で昼食。自分は牛肉麺（写真中央）。
　台北駅から地下鉄の淡水線に乗り、約４０分で淡水駅に到着。タクシー２台に分乗し、紅毛城へ。タクシーの運ちゃんが「紅毛城は歩いてすぐ近くだ」といって難色を示すが、「知っているよ、でも行って」と粘る。１２０元。
　紅毛城の見学（写真右２）。１７時まで。その後、徒歩で淡水の川沿いを散歩（写真右）。途中喫茶店でお茶。自分はカフェオレ。その後、カトリック教会を見る。その後、淡水福佑宮へ。土着信仰の廟である。

　１９時ごろ淡水駅から士林夜市に向かう。入り口付近にいきなり「赤軍賓飾」なる店を見つけて度肝を抜かれる（写真左）。いったい何を考えて命名しているのだろうか。士林夜市は面目を一新し、「アジア度」はかなり下がっていた。屋台街は地下に移った）。地下で食べる（写真左２）。台湾経験のないＫＩ氏がいきなり大きな腸詰めを３００元で買ってきたのには皆もびっくり。その後皆で果物を食べ（写真右２）、夜市を散歩する（写真右）。ホテルに戻り、すぐに解散。明日は８時半に集合ということに。


2013年03月19日（火）
　台湾研究旅行２日目。８時半、華華大飯店のロビー（といっても極めて狭い上に、デポの荷物がたくさん置いてある）に集合。皆は朝食を食べていたようだが、自分はカロリー過多を心配し、昨日コンビニで買ったヨーグルトを部屋で一本飲んだのみ。
　タクシーで新しい国史舘（写真左）へ。総統府の裏にある。びっくり。ＫＯ氏があらかじめ連絡してくれておいた蕭さんに連絡が付き、いろいろ世話をしてくれる。端末で「ちゅう（竹かんむりに寿）筆」を調べる。
　１２時前、Ａ氏の見たい史料は新店に行かなければ見られない、ということが分かり、みな一緒に新店へ行くことになった。西門まで歩き、「阿崇麺線」へ。「牡蠣」が「ホルモン」に代わっていた。牡蠣で問題でも起きたのだろうか。しかしホルモンでもうまい。皆も美味しいといって食べていた。
　西門から地下鉄に乗り、新店へ。新店からタクシーで国史舘へ。タクシーで中まで乗り付けたが、受付に戻り、パスポートを出し、手続きをする。孫文の書いた「国史舘」の字の碑の前で集合写真（プライバシー保護のため省略）。
　Ａ氏は調べ物が出てきたが、他のメンバーは売っている図書などを眺める。「中原大戦」の双六があったので、ＤＶＤと一緒に買う。その他、ＤＶＤ化された史料集（『革命文献』など）を買う。明日台北の国史舘で受け取ることになった。
　その後、国史舘の人に「タクシーで烏来に行きたいが、タクシー会社の電話番号を教えてくれないか？」と問い合わせると、いろいろ電話をかけてくれたが、結局電話を切った。３００元以上かかる上、帰りの空車のため、５０元もふっかけてきた、という。こちらが「それでもいいから」というと、あきれて、もう一度かけてくれた。やれやれ。しかし他のメンバーは、「アーキビストにタクシーの手配を頼むとは！」と呆れていた。
　山の中をタクシー２台が猛スピードで烏来へ。帰りの空車台５０元入れて５００元ぐらいかかると思っていたが、３５０で済んだ。皆で歩いて老街をゆく（写真中央）。トロッコに乗ろうとして乗り場に入ろうとすると、タクシーの運ちゃんが来て、トロッコはいま修理中で動いていないという。たしかにそのように掲示してある。運ちゃんは、だからタクシーで上まで行け、ということのようだが、止めることに。トロッコ乗り場の隣のコーヒー店に入る。写真右はコーヒー店から眺めた烏来の街。自分はカフェオレ。結構至福の時間であった。帰りにＡ氏、Ｈ氏と一緒に臭豆腐を食べる。ＫＵＤ氏とＫＵＭ氏は退散してしまった。
　１７時のバスに乗る。新店で降り、地下鉄で台北へ。ホテルに戻り、１９時に集合、ＫＩ氏が合流。ＫＵＤ氏の提案で、三越の地下のフードコートへ。その後、やはりＫＵＤ氏の提案で、台北駅の２階へ。探すと、ワインバーがあり、ソファー席は１５００元飲まないと駄目、ということであったが、入る。ＫＵＤ氏が、研究旅行を組織した私へのお礼と、新刊祝い、ということで、おごってくれる。ワインを計３本飲んだ。皆でコンビニに寄り、ホテルに戻り、解散。


2013年03月20日
　台北、華華大飯店。８時半、ロビー集合。今日も朝食は抜く。６人で地下鉄の南港線に乗り、南港へ。南港からタクシーで中央研究院（写真左）へ。歩いて近代史研究所（写真左２）へ。。
　近代史研究所は、前の記憶とは異なった場所にあった。ビルの３階に档案館（写真右２）がある。予告なしで行ったので、係の人が面食らっていた。やはり予め連絡してから行くべきであった。早稲田大学のＬ氏がおそらく大学院のゼミ生を引き連れてきていた。
　１９３７年から現在までの外交部档案は中央研究院近代史研究所でしか見られない。一般のインターネット上のIDおよびパスワードとは別に、近代史研究所の外交部档案端末右上の「申請単」でIDとパスワードを別に入れなければならない。「申請単」の画面で「帳号」（ID）密馬（パスワード）を入れ、必要事項を記入し、「送出資料」をクリックすれば史料を出してくれる。
　Ａ氏、Ｋ氏等は図書館へ。あとから聞くと、図書館は非常に快適であったと。開架式で、史料などコピーし放題だと。
　１２時、昼食。皆で卓を囲む。写真右はその時の一品。私は蒸した魚を注文。そのあと地下の本屋へ。
　その後、２組に分かれ、近代史研究所に残るグループと、国史舘に史料を取りに行くグループ（Ａ氏と田嶋）がそれぞれ独自行動。Ａ氏とバスに乗り、南港に行き、地下鉄で西門へ。西門から徒歩で国史舘へ。国史舘で昨日注文したものを買う。
　その後、徒歩でホテルへ戻る。
　１７時３０分、ホテルに集合。ホテルからタクシーに乗ることに。
　江浙満福楼賓館　信義区松仁路１８６号　０２−２７２２−１８６３
　周恵民教授の弟の店。私の師ベルント・マーティン・フライブルク大学名誉教授が来ていた。久しぶりの挨拶をする。皆で楽しくドイツ語で騒いだ。日本側で４０００元を払う。
　その後、またタクシーでホテルへ帰る。ホテルで解散。


2013年03月21日（木）
　７時起床、台北、華華大飯店。８時半、ホテルのロビーに集合、今日は７人全員がそろう。地下鉄南港線で忠孝復興へ、木棚線に乗り換えて動物園へ。動物園から２班に分かれてタクシーで国立政治大学へ（写真左）。９時２０分頃着いてしまう。皆適当に過ごす。コンビニに入り、牛乳を買って飲む。
　９時４５分、車が３台到着し、迎えられる。３班に別れて分乗し、歴史学系（写真左２）へ。歴史学系は山の上。すばらしい
　１０時より国際ワークショップ。始めにマーティン教授が「義和団事件とドイツ軍」と題して報告（写真中央９）、義和団鎮圧に派遣されたドイツ軍が上官の命令の下に虐殺を行った。南京における日本軍とまったく同じ構造だ、と。意見を求められる。
　その後、私が「日独防共協定と関東軍」というテーマで報告（写真右２）。その後、皆でドイツ語でディスカッション。実り豊かな国際ワークショップであった。
　ワークショップ参加者全員で昼食を食べたのち、国立政治大学の人文センター文書館（写真右）および中央図書館を見学。

　その後、動物園駅へ戻り、ロープウェーで猫空へ。市内南東の高台から市内を見下ろせる観光地である。その後、ロープウェーの途中駅から歩いたところにある指南宮を訊ねる（写真左・左２・中央）。ふたたびロープウェーで動物園まで戻り、木棚線で忠孝復興駅に行き、適当な食べ物屋を探すと、すぐに「胖子小吃」（「でぶの軽食」）が見つかったので、早速入る（写真右２）。充実した一日を終えたので、解放されてみな大騒ぎ。写真右はご機嫌で帰る一行。



2013年03月22日（金）
　７時半、起床、台北・華華大餐店。荷物をまとめる。旅行用ボストンバッグは重くなる。８時１５分、ホテルと提携している隣の「Dante Coffee」へ。ＫＵＤ氏、ＫＵＭ氏、Ｈ氏がいる。ゆで卵とアップルジュース、それにウィンナサンドを半分食べる。
　８時半、ホテルのロビーに集合、Ｋ氏は来たが、昨日の酒が残り二日酔いとのことで、今日は脱落。
　８時半過ぎ、徒歩で２２８記念公園を通って（写真左、左２）、総統府に到着（写真中央）。正面右の入り口でパスポートを提示し、荷物チェックを受け、参観賞を受け取り（写真右２）、入る。変な日本語の女性の中年ガイドがそれでも一生懸命話している。写真右は総統府の中庭。１０時半頃終了。
　その後歩いて近くのお茶屋へ。その後歩いて２２８記念館へ。
　その後重慶南路のＢ級昼飯屋へ。魚のフライの入ったうどんと、青菜の炒め、それに煮込んだ豆腐。一人８５ほど。
　その後、重慶南路を北上し、本屋街を通りながら、１、２軒本屋を冷やかしたが、手が伸びるような本はまったくないので、ホテルの隣の「Dante Coffee」へ。アップルジュース６０元を飲みながらポメラで日録の整理。
　１４時３０分、ホテルのロビーに集合、ＫＵＤ氏と別れ、Ａ氏、ＫＩ氏、Ｈ氏とタクシーで松山空港へ。チェックインしてから解散、おみやげを買う。パイナップルケーキ、台湾風ブルストと麺線。その後、空港に備え付けのインターネットでメールをチェック。
　１６時２５分、第６ゲートから登場開始。ＮＨ１１８８，座席番号３１Ｃ。座席に着くと、すぐ寝てしまう。だいぶ寝た。機内サービスの食事で目を覚ます。さばの弁当。食後、なかなか食事が片づかない。
　２０時４０分、羽田到着。ターンテーブルでスーツケースを拾い、駐車場へ。カーナビを「西荻窪」にし、指示通り進む。４号線の下りが若干混んでいる。２１時半ごろ西荻窪に到着、Ａ氏を降ろす。その後、カーナビを「千歳烏山」にし、指示通り進む。千歳烏山の駅前でＨ氏とＫＩ氏を降ろす。その後、帰宅。実に充実した研究旅行であった。




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